銀盤時計

告げるつもりのない恋心が俺たちを苛むのだ。 蛇柱 伊黒小芭内。恋柱 甘露寺蜜璃。二人が出会ったのは偶然で、思いを馳せたのは必然か。道端での出会いから始まる二人の関係は、鬼の血で塗れていく。けれど俺は、私は、生きている。生きてあなたに会いたい。根付いた願いが二人を駆り立てる。 よく食べ、よく笑い、語り合う。 ただの人間に戻る瞬間が、なにものにも代えがたく、大切だったのだ。 手紙を通し、二人は互いのことを知る。 誰も知らない恋物語、ここに見参。 --- 9/13　スタジオYOU様主宰「君をば待たむ恋みつるまで　大阪」にて頒布予定だった本ですが、イベント延期により先行通販を行います。 --- 文庫126頁/カバー付き/通販価格1200円/ささやかなノベルティ 「乙女と青年」